リトル・バイ・リトル 真綿荘の住人たち 忘られた巨人
自分がバカだと思うことは多々あるけど、最近はあきらめの極みというか、自分が馬鹿なのはどうしようもないと思うようになって、生きるのが楽になった。
でもまだそうはあきらめきれぬないところもあって、落ち込むことがあった。そんなときは文学に逃げることにしている。何冊か本を読んだ。
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真綿荘の住人たち (文春文庫)
posted with amazlet at 15.09.08
島本 理生
文藝春秋 (2013-01-04)
売り上げランキング: 255,526
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島本理生の本は読んだことがない。たまたま手に取った「真綿荘の住人たち」がかなり良くて、代表作「リトル・バイ・リトル」も読んでしまった。どちらもたんたんと書かれているのがよい。どちらも読後感が良かった。読み終わった後のなんとも言えない切ない感じ。良い小説です。
カズオイシグロの新刊「忘れられた巨人」を読んだ。カズオイシグロのお話を読んでいると不思議な感覚におちいるのはいつものこと。今回はファンタジー小説だ。ていねいに書かれているから、こちらもていねいに読みたくなる。しかし物語の面白さで言ったら「わたしを離さないで」「日の名残」の方が上だけど、この「忘れられた巨人」の方が僕の心に強く痕を残す作品だった。それは僕が「歴史」「記憶」ということに興味があるからかもしれない。忘れることで先に進めることもある。いや忘れることでしか先に進めないこともある。逆に忘れてはいけないことなどあるのだろうかとも思う。
赤毛のアンを読んでいる最中。かなり面白くて泣ける。
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