「分かりやすい教え方」の技術 藤沢晃治 感想
「分かりやすい教え方」の技術 藤沢晃治
講談社
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勉強を教える仕事をしている。
なかなかうまくいかない事もある。僕のやり方も日々改善する必要がある。
少しでもうまく教えることができるようになりたい。
教えることを体系的に書いてある本がある。
その本は「分かりやすい教え方」の技術という本だ。教え方で気をつける点が書かれていて、とても分かりやすい。
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この本の冒頭には
「「分かりにくい教え方」を集めて、そのどこが「分かりにくい」のかを分析してみました。もしあなたが、ただ漠然と自己流で教えていたとすると、かなりの確率で、そのどれかに該当するのではないでしょうか。」
分かりにくいのには理由があり、自己流では気づかない事が多い。だからこそこの本で「教える心構え」「教える技術」を再点検する。
この本には分かりやすく教えるための「心構え」と具体的な「技術」が書かれている。
その1部をこのエントリーでは簡単に紹介する。
興味がある方は是非本書を手に取って欲しい。
教える技術
生徒のレベルに合わせ。
普通の学校では、良くできる子、あまりできない子、それらの真ん中の子が1つのクラスにいる。レベルがまったく違う生徒を教える事はかなり難しい。可能ならば生徒をタイプ別、レベル別に分け、それぞれに合った「教え方」をする必要がある。
「伝わっているか」を常に確認せよ。
生徒がしっかり情報をキャッチできているかどうかを繰り返し確認しなければなりません。
今学んでいるところが生徒に理解されているかどうか、現状を常に確認しながら、相手の状態を知り、前に進む必要がある。教えるということは二人三脚だと思う、教える側だけがスピードを上げてもうまく行かない。相手とペースを合わせて進む必要がある。
「目標」を明示せよ。
「ここまで進もう」という具体的な目標を初めに示すこと。
目標が見通しになり、モチベーションにつながる。
最初に方向を伝える。
生徒に教える場合、いきなり詳細なことから説明することは避ける。教えたい事を要約するとどういうことになるんだろうか?と自問してみる。そして説明の冒頭でその要約を話してあげる。
行き当たりばったりではなく、具体的な行き先を見せて挙げることが大切ということ。見通しを示し、ゴールまでの地図をつくる。
目標を分離せよ。
小さな目標のほうが、当然、達成しやすく挫折も少なくなります。「また、一つできた!」という小さな達成感、喜びがご褒美になります。
大きな目標を小さな部分目標に分解する。できなければさらに小さくする。「できるレベル」にまで分解を繰り返す。
小さな目標にして、できる事に注目し、できる事を増やしていくことが大切。
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まとめ
人にものを教えるという事は難しい。相手がどれだけ理解を確認して、少しずつ進んで行くことが大切だ。教える方の独りよがりな教え方ではダメだ。
教える方も謙虚になり生徒から学ぶ姿勢も必要になる。それは自分の子どもに教えるときも同じだ。ただ自分の子どもだと、謙虚になれないから難しい。他人ならイライラしないところも我が子だとイライラしてしまうこともあるかもしれない。
今回紹介した本を読んで、改めて人に教えることに考える良い機会になった。とても良い本でした。全ての人にお薦めできる本。
「分かりやすい教え方」の技術 藤沢晃治
講談社
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