高く本を積む

日々読んだ本。社会人の勉強(日本史・世界史・経済学)潰瘍性大腸炎。

地方は衰退するしかないのか!?「稼ぐまちが地方を変える」の感想。

田舎の人口減少はしかたない?

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僕は田舎に人がいなくてもしかたないと思っています。日本人なら住みたい場所に住む権利があるから、どこに住んだって良いと思うからです。都会には都会の良さがあるし、田舎には田舎の良さがある。そのなかで多くの人が住む場所を都会に選んだ(仕方なしにせよ)事実があります。

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公共インフラを諦めなければならない時が来るかも?

これから人口減少して行くなかで、「日本中どこもインフラを整えていく」ということは諦めるべきだと思います。なぜなら国、地方自治体の予算が限られる中で、どこかの支出を諦めなければならないと思うからです。自分が住んでいるところが国や地方自治体から、お金をだせないと言われるときが来る時はいつか来そうです。残念だけど仕方ないと思うしかない。実際に参議院議員選挙では、鳥取県と島根県は合区となりました。このように田舎に住んでいると、予算をだせないと言われることがどんどん増えてきそうです。それに少しでも対抗するために、行動している人がたくさんいます。

 

世の中のルール。

今の世の中のルール、価値観、基準が、資本主義という考え方になっています。それは紛れもない事実です。その資本主義のレールに沿って物事を進めることが、円滑に物事をすすめる一つの方法だと思います。川の流れに逆らうのではなく、川の流れを利用して進めば良い。資本主義に逆らうのではなく、資本主義を利用して進めば良い。ということです。地方活性化も資本主義のルールに則って、進めていけば良いのではないでしょうか。

そんなことを考えている時「稼ぐまちが地方を変える」という本を読みました。

資本主義のルール

この本の最初に

資金調達し、投資し、回収して、利益をあげ、それを元手としてさらに新しい事業に再投資する。

このサイクルをまちの経営で徹底することが重要なのです。

つまり、民間は言うまでもなく、行政も含めて、まちを一つの会社と見立て、「稼ぐ」という意識で行動していくことが不可欠なのです。

と書いてある。

至極真っ当な意見だと思います。だけども、いろんな人の利害関係が絡むと、当たり前や正論がうまく働かないとも書かれていた。しかし地方活性化を考える人が最初にこのことを掲げて、地域について考えると、物事をシンプルに考えられそうな気がします。

 

その場しのぎの補助金。

最近は地方創生のかけ声のもと、国や地方自治体から補助金がたくさん出ているようです。しかし著者は補助金で失敗したと語っています。今まで補助金なしで、なんとかやってきたが、急に大きな補助金を得ることによって変わってしまった。醜い争いが続発し、自分の商売に有利になるように、予算の活用を提案する人が増え、予算を消化するための企画ばかりになる。そして今まで築き上げた信頼関係がなくなってしまった。

補助金は麻薬のようなもの。うまいコト使うなんて不可能。

うーん、お金の難しさです。予算が増えれば、それだけ出来ることも多いと思いますが、そう簡単なことではないのでしょう。 

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町の資産価値を自分たちで高める。

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厳しい言葉

まちづくりは税金でやってもらうのが当たり前、と考えている市民がいまだ圧倒的。財政のことなど全く考えもせず、好き勝手に「あれをやれ」「これが欲しい」と意見だけは行政に言う。

「あたたかいまち」「心が通い合うまち」といったフレーズを聞くことがありますが、これらは全て無責任な”きれいごと”です。稼がなければ、衰退するしかない。これは歴史が証明しています。

私たち以外にもまちづくりをビジネスにしている会社はあるし、「地域活性化」を標榜するプロジェクトも多々あります。しかし、うまくいっていない取り組みでは、「だれが得をする話なのか」という部分が明確でないように思われます。

まちをよくするためには、まず誰と何を変えていくのかを意識する必要があります。

 

不動産オーナーがまちの価値を高める。

町の不動産オーナーについても厳しい言葉で言及しています。

シャッター商店街の物件を閉めたまま放置しているのは、不動産オーナーの生活に余裕がある証拠です。しかし物件を汚いまま放置すると、地域の価値は下がります。その背景にあるのが、不動産オーナーの公共意識の希薄さです。自分の資産は個別のもので、周辺地域とつながっているとは考えていないわけです。そして、自分の資産だから自分の勝手にしていいのだと思っているのです。

なかなか辛辣です。いわゆる「ノブレス・オブリージュ」「武士道」に通じる持っている人の責任ということでしょうか。

 

言い訳ばかりの人が多い。

出来る部分から自分で変えればいいのに、と思ってしまいます。「雰囲気」や「空気」に全て責任を押し付けていれば、個人は悪くない、という話しになるので楽ではあるかもしれません。地域を担っている存在が言い訳をせず、覚悟を決め、行動していくことはとても大切だと思っています。

ここでも厳しい意見です。言い訳せずに、とにかく手を動かせということでしょうか。

 

まとめ

僕が住んでいる鳥取県は日本1人口が少ない県です。このままだと衰退していくしかないと感じています。稼ぐことはとても難しいことですが、地域が稼ぐために自分がなにができるのか、考えていき、行動したいです。

 

10の法則

最後にこの本に書かれていた10の法則を引用します。

興味ある方はこの本「稼ぐまちが地方を変える」を手に取ってみてください。

おすすめです。

鉄則①小さく始めよ

鉄則②補助金を当てにするな

鉄則③「一蓮托生」のパートナーを見つけよう

鉄則④「全員の合意」は必要ない

鉄則⑤「先回り営業」で確実に回収

鉄則⑥「利益率」にとことんこだわれ

鉄則⑦「稼ぎ」を流出させるな

鉄則⑧「撤退ライン」は最初に決めておけ

鉄則⑨最初から専従者を雇うな

鉄則⑩「お金」のルールは厳格に

 

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