有名作家が年に一度は読み返す3つの作品
宮本輝さんとよしもとばななさんの対談の本を読んだ。
そのなかで作家の宮本さんが、必ず年に一回読み返す3つの作品があると話しをしている。
赤毛のアン
一つは赤毛のアン。
宮本さんはこうおっしゃっている。
アンのシリーズは「赤毛のアン」だけでなく、村岡花子訳の全10巻、全部読む。
モンゴメリで村岡花子訳のもの全10冊ということ。新潮文庫では全12冊でているので、その12冊のことだ。
赤毛のアンは言わずと知れた名作だが、読んだことがない人も多いと思う。僕も最初の2冊しか読んだことがない。
上記の写真にもある「赤毛のアン」は何ヵ月か前に読んだ。途中で何度か泣いてしまった。感動させる場面ではない所でも、アンの想像の世界に引き込まれ、そのきれいな心に感動してしまう。日々の生活で「汚れちまったこころ」に水を与えるようなそんな作品だった。宮本さんもそんな気持ちから読まれているのではないか。
年始に読みたい。読んだことない人はぜひ。
夜明け前
「木曽路はすべて山の中である」で始まる島崎藤村の作品。
恥ずかしながら随分前に読んで途中で挫折してしまった記憶がある。記憶があるかもどうか思い出せない。知っているのは冒頭の言葉のみ。
ということで、現在読み進めている。文章のリズムが良いので、ぐいぐい読ませる。とても80年以上前に書かれた小説だとは思えない。
西行全歌集
世の中を思へばなべて散る花の我が身をさてもいづちかもせむ
願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ
西行の歌を一つ一つゆっくり鑑賞する気持ちは分かる。
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よしもとばななさんは
カルロス・カスタネダのドン・ファンシリーズを一から最後まで読みます。
と語っている。
中学生ぐらいからこつこつ読んでいるそうだ。
宮本輝という作家の本はほとんど読んだことがなかった。「錦繍」という作品を読んだ気がしたがどんな内容か覚えていない。しかし今回よしもとばななとの対談集を読んで、宮本輝の作品を読んでみようと思った。
宮本氏はこう語っている。
でもぼくは、小説の世界では、心根のきれいな人々を書きたい。
こんなふうに言ってくれる人の小説は、読まない訳にはいかない。
その他小説家の3冊を調べてみた。
江國香織
羽田圭介
佐藤多佳子
小沢健二
小沢健二は作家じゃなかったか。
でもこうやって作家がすすめる本を調べるのは楽しい。
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