幸福を下げるSNSの使い方。スイッチング・コストについて。
このところ行動科学の本を読んでいます。
今回は「脳のスイッチコスト」についてです。
現代人は常に注意散漫?
今更ながら、最近僕はTwitterとFacebookを見る時間が増えてきています。
もちろん適度に使う分にはとても有効な情報ツールとなります。
しかし何かをやっているときに、つい気になってみてしまうことがあります。
そんなとき脳が注意散漫になっていて、それが他のことに集中するときに妨げになるらしいのです。
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注意散漫は脳にダメージをあたえる。
注意散漫になると、脳にダメージをあたえることになります。
携帯メールやライン、ツイッターやFacebookが気になって、それまでやっていたことを中断して、それらを始めると、脳の注意エネルギーをタスクの切り替えに使うことになります。
これを繰り返すと、脳の注意エネルギーがなくなり、本当にやりたいことに集中することが難しくなります。
タスクの切り替えに必要となる注意エネルギーのことを「スイッチングコスト」といいます。
このスイッチングコストがかかると、脳が疲れてしまいます。
マルチタスキングはダメ
様々なことを平行して行うマルチタスキングは、幸福度も下げ、生産性も下げます。
マルチタスクは生産性が低くなるという研究結果が出ています。
しかしマルチタスキングはあたかも自分の生産性が高まったような気分にさせるため、多くの人がマルチタスキングをし続けてしまうようです。
例えば、トーマスジャクソンさん推定によると、Eメールによる注意散漫だけで、年間にして1万6000ドル以上の損害をイギリスの企業にもたらしていると言われています。
また近年携帯メールやスマートフォンなどのインターネットに注意を逸らされている親の増加により、幼い子どもの事故件数が増加しているといいます。
まとめ
スマートフォンの普及により、手軽にツイッター、Facebookやネットサーフィンができるようになりました。
便利になった反面、注意散漫なり、脳のスイッチングコストがかかっています。
本当に集中したいときに集中できない状態になっているわけです。
注意散漫にならずになにごともほどほどにすることが大切なようです。
参考文献
幸せな選択、不幸な選択――行動科学で最高の人生をデザインする
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