「お金の稼ぎ方」松浦弥太郎が30年前に2万3000ドル稼いだ話
松浦弥太郎が30年前に2万3000ドル稼いだ話
僕は松浦弥太郎の本をよく読む。2018年発売の新しいエッセイ集が出ていたので、読んでみた。
その中で一番面白かったのは、松浦弥太郎が22歳の時に2万3000ドル稼いだ話だ。この話には、『商売とはなにか?』『どうすればお金を儲ければいいか?』のエッセンスが詰まっていると思う。
松浦弥太郎がお金を稼いだ方法
この小話の題は「マンハッタンの道をすべて歩いて作った地図」
あらすじは、
松浦弥太郎がマンハッタンのすべての道を歩いて、本屋の地図を作ったという話。
世田谷区ほどの広さの場所を48日かけて歩き、459軒の本屋の所在を確かめたのだという。
松浦弥太郎によると
当時、マンハッタンは本屋の街と言われておきながら、マンハッタンにある本屋の所在地がすべて記された地図など存在しなかったからだ。しかも、そこには個人ディーラーの所在地までが網羅されている。
完成すると地図は「ニューヨークタイムズ」に紹介されるなど有名になった。
↓
その後その権利を買いたいという人が現れ、2万3,000ドルで売れた。
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そのお金で本の個人ディーラーとなり、「ニューヨーク・ブックハンターズ・クラブ」の日本人最初のメンバーになった。
という話。
お金の稼ぎ方
お金もなく、仕事も目的もなかった松浦弥太郎が、手間をおしまず、丁寧に、誰もしないことをしたら、大金を手に入れることができた。
マンハッタンの道をすべて歩くことは簡単ではないし、異国の地で本屋か普通の家か分からない場所を訪問することはもっと大変だろう。
ましてや30年以上前、携帯やスマートフォンなんてない時代だ。
しかし、この「手間をおしまず、ていねいに、誰もしないことをする」っていうのが、ビジネスの基本じゃないかな。そこにすべてが隠されている。
素直な心で
このエッセイ集を読んでいると素直な心をもつことが大切だと感じられる。松浦弥太郎はてらいもなく赤面するようなことを書いている。
そんな素直な気持ちで、『自分が手間をおしまず、ていねいに、できることは何か?』を考えてみると良いかもしれない。