科学的、具体的である子育ての方法
子育ての本で偉い先生などが経験を語る本は山ほどあります。
それらの本は偉い先生や子育ての達人たちが今までの経験からあみ出した極意を教えてくれるものです。先生方の経験ですから、参考になる時もありますし、何書いてるのこの人はもーもーもー。っていう本もあります。それらの本を読んでいて困るのは、精神的なことが書いてあるだけで、じゃあ具体的にどうすればいいのって感じることが多々あります。
例えばこの前読んだ子育て本に「迷うから、人は成長します」。はい、ティーチャー。分かります。分かります。それで僕はどうすればいいの?って思ってしまいました。もちろん教育とか子育てなどはこころが大切です。でもそれだけではうまくいかないことも出てきます。だから教師や親は勉強する必要があります。(勉強不足ですいません)
今日読んだ本は、それらの本とは違いました。
ダイヤモンド社
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行動分析学者の方が、子どもの問題に科学的にアドバイスを送る本となっています。この科学的にというところがミソで、子ども教育に関する本では少なかったように感じます。でてくる言葉には「タイムアウト法」「好子」「嫌子」「行動随伴性」などなど専門用語が出てきます。それらは分かりやすく説明されているので、まったく難しくありません。(少し先生が偉そうですが)そして子どもにどのように対応すればよいか、分かりやすく、簡潔に、示されているのですぐ実行できます。
例えば
励ましや暖かい言葉なし → 子どもが「弱い子だからできない」という → 励ましや暖かい言葉あり
このように、弱音を吐く行動には、これらの行動随伴性が繰り返し起きていた可能性があります。繰り返し強化された行動は、コンスタントに出現しますので、いわゆる「習慣」という言葉がふさわしいものに見えてきます。さらには、その習慣が固着してくると、人はそこに「性格」「性質」「キャラクター」というように、もともと生まれつき持っているものが行動の原因かのように錯覚してしまうものです。遺伝的な気質を否定するものではありませんが、こうした日常の言動や習慣は、ほとんど学習性のもの(環境との相互作用でつくられたもの)と考えましょう。
なにも言わなければ、励ましや暖かい言葉はありません。しかし弱音「弱い子だからできない」ということによって、励ましや暖かい言葉がもらえます。もともとの性格だけでなく、弱音をはくことによって、言葉がもらえるためたくさん弱音をはくようになってしまったということでした。
性格やキャラクターの大部分は日々の行動の強化によって作られることがあるようです。だから今僕の性格も良い方に変えることができる。子どもならなおさらそうですよね。
その他にも「トイレ問題と偏食を一発で直す方法」では「プレマックの原理」というものがでてきて、苦手なものをほんの少しでも食べてから、好物を出してやるという方法が正しい。と書いてあります。詳細のやり方は本を読んでもらうとして、なるほどと思えるものがでてきます。これらは科学的に証明されたものですから、納得感があります。
子育てで悩んでいる方、子育ての勉強をされているかた、一読されるとよいと思います。具体的にどう行動すればよいかが書かれています。
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目次をみるだけで読みたくなります。
第1章
子どもの「暴力・暴言・もの壊し」に、絶対これはやってはいけない
第2章
「グズグズ&いじける」悩みは、一瞬で消える
第3章
トイレ問題と偏食を一発で直す方法
第4章
「ほめる&叱るのルール化」をやめると、自分からやる子に変わる
第5章
「過保護・過干渉」の子育てが、あなたの子を腐らせる。
読んでくださりありがとうございます。