社会人がレベル1から世界史を勉強する方法。(アリアハンから脱出編)
社会人が始める世界史の勉強。
今年は世界史の勉強をしようと思っている。
どうすれば社会人が効率的に世界史を学ぶことができるか、調べてみた。
初心者が世界史の勉強でやることは2つ!
①漆塗り方式で流れを把握する。
②受験勉強方式で詰め込む。
社会人の勉強法シリーズはこちら↓
漆塗り方式
①の漆塗り方式は、何度も繰り返して行く方法。具体的には、簡単もしくは薄い本を何度も読むこと。同じ本でも良いが、飽きてしまうので違う本でも良いから、簡単な世界史の本を何冊も読んでみる。
そうすることによって世界史の流れが分かってくる。流れが分かって初心者を卒業すれば、後は気になる所、興味が湧いた時代を細かく見て行けば良い。
漆塗りに最適な本を紹介する。
世界一おもしろい世界史の授業
社会人なら、経済を通して世界史を考える方が頭に入りやすいから、この本がおすすめ。
経済に注目して書かれた本。力とはお金である。金の切れ目が縁の切れ目。国を維持するには莫大なお金がいる。
世界の歴史を見ると、様々な国が滅び、新しい国ができているが、それらの原因を突き詰めて行くと、国の力=お金ということになる。いかにお金を稼ぎ、国を強くしていくのか。
例えば、
イギリスは百年戦争の結果、フランドルから多くの毛織物業者が集まり、羊毛の原料生産の国から、一気に毛織物工業で栄える国となった。そして近世以降影響力がある国となった。オランダはそのイギリスで作った毛織物をヨーロッパ各地に売る商社として儲けて、独立した。チンギスハンのモンゴルはシルクロードで儲けたお金で国が大きくなったが、大航海時代になり、海路が発展すると、シルクロードの重要性が弱まり力を失った。などなど。
この本を少しずつ読んで行けば、世界史の流れが分かる。
上記でも、難しすぎるなら、これ。
漫画版 世界の歴史
子ども向けに書かれた本だが、大人が読んでも問題ない。学校図書館にある世界史の漫画は全部揃えると、値段が高過ぎる。これならぎりぎり買えるのではないか。
漫画なので、直感的に理解できる。世界史の本は長くなりがちなので、活字を読むのが大変だと思う人は、漫画で流れを理解することで、そのあとの勉強がスムーズに行く。
また世界史に詳しい人も一度漫画の世界史の本を読むと、より深く学ぶことが出来ると思う。
そして漆塗りならこれ
これこそ漆塗り勉強法にぴったり。この本は都市ごとの歴史に注目している本だ。例えばローマの歴史とイスタンブルの歴史が交差するときがある。
ローマの章を読んでいて、『あっ、この事件はイスタンブルの章に書いてあったぞ。ローマ側からはこうだったけど、イスタンブル側からだとこう見えるのか。』などと同じ事柄を重ねて学習することで理解が進む。
地図は必須
世界史で理解を進めるには地図が必須だ。日本史ならばだいたいの場所が分かるが、世界史ともなると分からない場所が増える。世界史を学ぶ上で地理を理解することは大切だ。
この本は800円前後と安く、詳細な地図が書かれている。増補第48版とあるように、歴代の世界史を勉強してきた方たちに愛された名著。
現代史は定番のこちら
池上彰教授の東工大講義
文藝春秋
売り上げランキング: 145,011
もはや定番の池上彰の著作。世界史を勉強しているとどうしても現代史はおろそかになってしまう。中学・高校の授業でも最後の方は飛ばしてしまうことすらある。だからこそ別個の本を読むことをおすすめする。
今更、池上本かよ!って思う人がいるかもしれないが、やっぱり池上彰の本は分かりやすい。
いよいよ本格的なお勉強へ
②の受験勉強方式とは、その名の通り詰め込む。普通の人は知識はやっぱり詰め込んで行かないと頭に入って行かない。その時に大学受験の力を借りるのが、もっとも効率がよい。受験勉強は効率よくできるようになっている。
お勧め問題集を挙げる
世界史B講義の実況中継 青木裕司
大学受験のために多くのリソースがつぎ込まれている。その中でも1番のおススメの参考書はこれ。よい教材。
青木裕司氏のこの本は、受験生ではなくても、分かりやすく、かつ面白いので、おススメ。佐藤優氏も著書「読書の技法」で青木氏の参考書を勧めている。新しい版がでた。
次のレベルに進みたいなら、これは絶対ほしい。
詳説世界史図録
世界史を勉強する上で1番最初に買っても良い。このページの一番上に書けばよかった。値段も安いからお勧め。他の本とセットで買うことをお勧めする。
世界史を学ぶ上で写真や地図は欠かすことができない。
特に地図は必要で、宋王朝は首都を開封におきました。って書かれていて、開封ってどこだってすぐ分かる人はあまりいない。
世界史の本を読んでいるときに、この世界史図録で確認しながら読むと、理解度は高まる。図や絵だけだから、見ているだけで楽しい。安いし、詳しいし、世界史を勉強する気がなくても一家に一冊常備するべき。
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とってもやさしい世界史
開きのページで、左は解説、右は空欄を埋めていくワーク形式になっている。問題を解きながら覚えてたい人はこの問題集から始めるとよい。
Amazonのレビューにも良いレビューが書いてある、
世界史に取り組み始めた初期段階で、漫画本などと一緒に、本書⇒漫画本⇒本書⇒...を数回繰り返して
この本で基礎を勉強すると、今後の定着率が違ってくる。
薄いので初学者向けの本。手を動かして、世界史を学びたい人はこれ。
書きこみ教科書 詳説世界史
これは本文の重要事項が空欄になっていて、それを埋めて行く問題集だ。
読むだけではなかなか頭に入ってこないものでも、手で書いて覚えることによって、理解が進むことがある。
大人になっても、学生時代を思い出し、手で書いて勉強することもよい。大学受験で世界史を勉強して、こつこつやれそうな人におすすめ。
教科書は1冊常備しておくべき。
山川世界史
なにか分からないことや確認したいことがあったら、立ち返る本はやっぱり必要だ。その点教科書が1番良い。教科書はなかなか手に入らないので、もういちど読む山川世界史でもOK。
やっぱり歴史といえば山川の教科書だ。
スタディサプリという手段
先生の話が聞きたい人はこちら【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服だ。高校生向けの講座だが、もちろん大人が見ても勉強になる。月980円で高クオリティの勉強ができるなら、加入するのも一つの手。14日間お試しもできる。
スタディサプリについてはこちらの記事が参考になる↓
NHK Eテレの世界史講座
NHKの受信料はこの高校講座ために払っている。と言っても過言ではない。
YouTubeでこんな動画を見つけた。今は無料動画で世界史を勉強できる。素晴らしい。
historiamundiproject.blogspot.jp
まとめ
これらをやればアリアハン脱出レベルどころか、ダーマ神殿だっていける。次のレベルの参考書、問題集をやったらまた紹介するつもり。日本史バージョンも書いたので書いた。
社会人の勉強法シリーズはこちら↓
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