行動科学に基づいたお話 ママのやさしさが、学力を伸ばす
ママのやさしさが、学力を伸ばす
PHP研究所
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行動科学の本を出されている石田淳さんが、親向けに書いた本。
行動科学に基づいて、子育て特に勉強の仕方についてアドバイスをした本です。
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そもそも行動科学で考えることは?
行動科学では、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすことを考えます。言い換えれば「勉強を増やす」「勉強を邪魔するものを減らす」ということ。
目標を立てる
サブゴールとラストゴールをつくる。ひとつの大きな目標と多くの小さな目標。目標も具体的に「なにをいつまでにどうするか」を考える。例えば「漢字を1日20字覚える」「「2学期は計算問題を10問ずつ解く」など。人から言われた目標は良くない。目標は自分で立てさせるようにすることが大切。
そもそもの勉強のやり方
勉強のやり方を教えるときは、具体的になにをして、なんのためにやっているか、教える。
「ちゃんと」「きちんと」「よく」といったあいまいな言い方をやめ、子どもにわかる言い方で具体的に説明することです。
「教科書を読んだら、何が書いてあるか説明しようね。説明できるようになるまで何度でも読もうね」
「字の練習は、お手本を見なくても書けるようになるまでやろうね」
このように説明すれば、何をするべきかはっきり理解できます。やり方を教えるとは、つまりこういうことなのです。
(学習の)ポイントは「自分が理解できたか」だけです。理解できたら次へ進む。理解できなければ前に戻って考えるなり、先生に質問する
ほめる
ほめかたについて、すぐほめる。結果をほめないで、行動をほめる。ほめる代わりにポイントカードやスタンプカードを使う。
「プレマックの原理」といって人間はいやな仕事や苦手なことを後回しにする傾向があるので、苦手なものから勉強し最後に得意な科目を勉強する。
勉強の習慣化
机に向かう習慣をつける。最初は5分でも良い。そして徐々に机に向かう時間を増やす。厳密に働いている時間そのあと学習時間を増やし、最後に学習量を増やす。コツは一定の量を毎日継続させることがポイント。
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具体的にやさしい言葉で石田先生がアドバイスしてくれます。難しい言葉はほとんど使われていません。目標の立て方、ほめ方、勉強の習慣化の仕方など、ためになりました。